腐印 -fujirushi- 

今日もBL読んでます

思い出した <無間地獄;新堂冬樹>

すべての始まりは、もしかしたらここかもしれん!! と、ふと思い出したので書いてみます。

 昔、バイト先の偉いさんで、とても本好きな人(おじさん)がいたんです。

その人は、読んだらすぐ捨てちゃうタイプの人で、どんどん買うんですよ。

私が本好きだと知ったその人が、ある時から読んだ本を回してくれるようになりました。

海外の小説が多かったんですけれど、たまに日本の小説があったんです。

で、これも、『ま、読んでみな』って感じで、いつも通りに回してくれました(当時は単行本だった)

 

 

無間地獄 上  幻冬舎文庫 し 13-1

無間地獄 上 幻冬舎文庫 し 13-1

 

 

無間地獄 下  幻冬舎文庫 し 13-2

無間地獄 下 幻冬舎文庫 し 13-2

 

借金を返せなくなった奴をヤクザが追い詰める、という感じで、えぐい話なんですけれど、まぁ、よくある話といえばよくある話です。

 

でもですね、主人公ヤクザの過去の話の中で、父親から性的虐待を受けているんです。お風呂でイタズラされる的なやつ。

その当時は、父親が息子に対して性的なことをする、なんていう話を読んだこともなければ、聞いたこともなかったので、ホントにカルチャーショックでした。

 

な、なんやこれは……どないなっとんのや……←急におっさん化

 

主人公が追いかけ回しているのがホストなんですけれど、相当痛い目にあうんです。

このホスト、かなりアホで、主人公だけでなく、他のところからも追いかけられてます。

しまいには唯一の取り柄である、自慢の顔まで整形させられるんですよ!!

めちゃブサイクに!!

怖いよっ!!

 

ブサイクにされちゃったホストは、今まで散々食いものにしてきた女の子たちからも相手にされなくなって、頼る人もいなくなるんです。そりゃそうだ。

 

でもですね、主人公だけはそうじゃなかった。

今まで散々追いかけ回してきて、

 

あ、俺はこいつのことが好きだったのか

 

って気付くのが最後の最後になってからなんですけれど、そこがもうすごく切ないんです!!

 

そこで気づいたってどうしようもないじゃないかっ!!

っていう、なかなかに苦しい最後です。

 

父親からのイタズラ描写、

ホストと、主人公じゃないヤクザとの男同士のセックス描写、

ホストが散々痛い目にあうヒドイ描写、

などなど、当時の私にとっては刺激が強過ぎで、頭がグラグラしながらも読むのをやめられなかったんですよ。

そして、読み終わってからは放心状態。

 

本をくれたおじさんに

『読みました』と報告したら、

『どうやった?』と感想を求められたので、

『すごかったです…』と答えておきました。

というか、それしか言えなかった。←まだ放心状態から抜け出せてなかった

そしたら、『そうやろ。ふふっ』ってめちゃめちゃニヤニヤしながら言ってきやがった!!

私のこの反応を予想してたんだろうな、このオヤジはっ!! 

と、ちょっと憎たらしくなりました。

 

あれからだいぶ経ちました。

今なら、めちゃめちゃ普通に読めるからなっ!!

もっとエグいのだって読んでんだかんなっ!!

と、胸を張って言いたいところですけれど、たぶん張っていい場面じゃないと思う。