脇役が全部持って行く <野田家の教えにより;碗島子>

 

 碗島子さん、大好きです。

毎度毎度、はじめは普通に物語が始まるのに、途中から予想外の方向に突っ走っていくのがたまりません。

どこ行きますねん、みたいな気分で非常に楽しく読めます。

 

今回も、もちろん突っ走ってますよ。

タイトルにある、野田家の教え。

これは、この表紙の野田くんの父ちゃんの教えです。

普通に、ごく普通に、親が言うセリフばかり。

 

しかしですね、その言葉たちを当てはめるところが激しく間違っている野田くん。

 

父ちゃんが言ってるの、そういうことじゃないから!

そこ、当てはめていい場面じゃないからっ!

 

とは思いますけれども、でも、そのおかげで彼氏ができます。

野田くんがかわい過ぎるし、父ちゃんは落ち込むしで、かなり楽しい家族です。

彼氏くんも、とってもステキな子です。

イケメンなのに、絵が下手過ぎなのが妙にツボに入りました。

あと、野田くんが先輩にいじめを受けている場面があるんですけれど、そのいじめ方がいちいちエロいのが気になりました。

野田くん、ポヤポヤし過ぎだ。

 

 

もう一つお話が入ってまして、こちらは大学生と小説家。

この小説家が、なかなかの変人です。

でも、大学生の方も、それに負けないぐらいの変な奴なのでお似合いだと思います。

ラブラブだしね。

 

それでですね。

この大学生の友達が出てきて、完全に脇役なんですけれど、こいつが!

こいつが濃すぎなキャラで、主役の二人を完全に食っている!!

ちょこちょことしか出てこないんだけれど、そのちょっとの出番で話の印象を全部持って行くんです。

しまいにはカバー裏にまで登場し、最後の最後までそいつがかっさらっていきました。

主役の2人のその後より、こいつのその後が見たくてしょうがない。

きっと男とくっつくと思います。←すぐに男とくっつけたがる

 

やっぱり島子さんは最高でした。